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さて,極座標におけるナブラやラプラシアンは結構面倒な
形をしていた。それは何故だろう。
例えば任意のベクトルを
と
成分表示したとしよう。このベクトルの変化つまり微係数は,
成分のみならず基底ベクトルも微分する必要があることに気付く。
極座標等では直角座標とは異なり,基底ベクトルが一定ではないことが
微係数の表現を面倒にしているのである。
例えば方向の座標でこれを微分すると
という計算をしなければならない。基底ベクトルは
式(J.12)のように表現できたことを思い起こすと
を求めておく必要がある。ここに,添え字中のコンマは次の
添え字の座標で偏微分することを意味する。
そこで
と表すことにする。この等はChristoffelの記号
と呼ばれている。
式(J.21)を用いれば,上述のベクトルの微係数は