新井 晃朋 (Akitomo ARAI)
複合材料の平均弾性を解析的に求めるための比較的容易な手法に森・田中平均があるが,それはHashin-Shtrikmanの上下界と関連がある.一方, Hillのself-consistent平均は幾つかの既存の上下界の平均に相当すると考えられ,しかも非均質体の比率に依らず適切な解の一つと捉えられる.これに対し,等方複合材料の場合に仮想母材を導入した3相森・田中平均によっても, self-consistent平均を求めることができることを踏まえ,異方複合材料の近似的なself-consistent予測を試みた.唯一な予測解は得られないが,狭い範囲でself-consistent平均が求められることを示し,その特性について考察した.
Key Words : composites, anisotropic elasticity, self-consistent method, Mori-Tanaka average
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