平野 貴大 (Takahiro HIRANO)
連続多主桁橋において，コンクリート床版はその荷重伝達効果により主桁損傷後の冗長性に大きく寄与していると考えられる．しかし，コンクリート床板が橋梁の冗長性に及ぼす影響を定量的に評価した事例はこれまでにない．そこで本研究では，連続多主桁橋においてコンクリート床版の材料特性や荷重伝達効果を考慮したものと考慮していないものの 2 種類のモデルに対し非線形有限要素解析を行い，結果を比較することでコンクリート床版が橋梁の冗長性に及ぼす影響を検討した．その結果，コンクリート床板のモデル化は主桁に 2%の塑性ひずみが生じる荷重が約 2 倍になるなど大きな影響を及ぼすことがわかった．
Key Words : material nonlinearity, finite element model, continuous multi-girder bridge
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