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目的

これは 2 年後期から始まる最初の構造力学の講義における 学期末試験で出題した問題である.構造力学の本質は 例えば棒材に力が加わった時に何が起こるかという 物理的問題を境界値問題という数学的問題に置き換える ところにあると考え,棒材の支配方程式の誘導に 焦点を当て講義を行っている. この問題では,仮定=モデル化によって二次元の 問題が一次元の問題になるという点を理解している かを試している. なお,この学期では棒材の 境界値問題を設定し,その解を求めるところまでを カバーしている.

  1. 棒材の支配方程式においては,(1) 平面直角保持の仮定, (2) 断面形状不変の仮定,(3) 微少変位の仮定が用いられている. それぞれの仮定がどのように使われているかを 具体的に,かつ簡潔に説明せよ.
  2. 平面直角保持の仮定が成り立たず, 下図 (a) のように, 変形前に軸線に直行する平面が,変形後は軸線と の 角度をなす平面となるものとする. 任意の点 x, y における変位 , を 軸線上の点における変位 , を用いて表せ. ただし, とする.



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Tetsuo Iwakuma
Sat May 2 11:16:35 JST 1998; Stardate [-30]1090.4