コンピュータ多用の時代においては,計算能力つまり『定量解析』 そのものよりも,力学挙動を工学的な良識・常識を用いて『定性解析』 する方がより重要になってくる.計算せずとも定性的判断で, ある程度は結果が見えてくるはずである.
図は文献 (Brohn, D. M. and Cowan J. : Teaching towards an improved understanding of Structural Behaviour, Structural Engineer, 55, 1, January pp.9--17, 1977.) より直接引用した例題である. 曲げモーメントをフリーハンドで描かせるが,解答時間は一時間.