prosperはTeXを用いたプレゼンテーションツールです.作成するのはpdfファイルなので, TeXがインストールされていないパソコン上でも(プロジェクター等を用いて)プレゼンを することが可能です. なにより,テンプレートを用いることで かなり派手な(?)プレゼンファイルを簡単に作成することができます.
デフォルトのテンプレートと 使用できるアニメーション効果を用いた簡単な例はこちら(example-dist.pdf:333KB)をどうぞ.
ダウンロードして(Web上では全画面表示は使用できません)ファイルを開いた後,全画面表示(CTRL+L)を押してください.
なお,prosperはdviファイルのdvi\specialでPostScrip の命令を埋め込むので,
dvioutではプレビューできません(dvioutが応答しなくなります).
psファイルまたはpdfファイルに変換してプレビューしなければならない手間が欠点かもしれません.
なお,dvi->ps->pdfと変換する必要があるため,
GhostScript及びGSviewのインストールを行う必要があります.
インストール方法は,こちらから prosper-1.00.4.tar.gzをダウンロードして
を自分のスタイルファイルを収納しているフォルダにコピーします. docディレクトリにドキュメントやサンプルが入っているので, そのソースファイル及びpdfファイルを参考にすると大体の使い方は理解できるはずです.
なお,特定のテンプレートでは,背景画像やitemize環境を用いる場合などに必要な画像(psファイル)を /prosper/img及び /prosper/contrib/imgディレクトリからコンパイルするファイルと同じディレクトリにコピーする必要があります.
また,使用可能なアニメーションは
prosperとpstricksを用いることでかなり表現力豊かなプレゼンファイルが作れるのではないでしょうか.
以下のソースを基本として,全ての背景とアニメーションを使用した簡単なサンプル(example-dist.pdf:333KB)を作成してみました.これは dvipsk + distillerで作成した個々のファイルを最終的にAcrobatで1ファイルに結合したものです.
現時点では,dvipdfmではprosperのpdfファイルは作成できません.
作成には,このようなバッチファイル(prosper.bat)をPATHの通ったディレクトリに入れておき,こちらから利用するとよいでしょう.
\documentclass[colorBG,slideColor,% % %------------- %以下のpdfオプションを外すと,各ページがアニメーションのない1枚のpdfファイルに. %スライド原稿の配布時など便利. pdf,% %------------- %Distillerを用いる場合は以下のオプションを指定 %distiller,% %------------- % %------------- %背景のタイプを指定(指定できるのは以下) %azure% %contemporain% %nuancegris% %troispoints% %lignesbleues% %darkblue% %alienglow% %autumn% gyom% %rico% %------------- ]{prosper} \usepackage{amsmath} \begin{document} \overlays{3}{ \begin{slide}[Dissolve]{gyom \& Dissolve} \begin{itemstep} \item 背景はgyom.アニメーションはDissolve. \item Black-Scholes方程式は以下で示される. \begin{equation*} \dfrac{\partial u}{\partial t} + \dfrac{1}{2} \sigma^2 S^2 \dfrac{\partial^2 u}{\partial S^2} + r S \dfrac{\partial u}{\partial S} - r u = 0 \end{equation*} \item 重要だからもう一度.でもフォントは小さめ. \begin{small} \begin{equation*} \dfrac{\partial u}{\partial t} + \dfrac{1}{2} \sigma^2 S^2 \dfrac{\partial^2 u}{\partial S^2} + r S \dfrac{\partial u}{\partial S} - r u = 0 \end{equation*} \end{small} \end{itemstep} \end{slide} } \end{document}
dvipdfmはprosperには未対応ですので,Acrobatがなければps2pdfで作成することになります.
この場合当然ながら和文フォントにはジャギーが生じます.
しかし,Distillerを使わなくても,CIDフォントを埋め込んだpsファイルを ps2pdf13で処理することで,Distillerで作成したpdfファイルに劣らない pdfファイルを作成できます. GhostscriptをCIDフォント対応にする方法はこちらを.
比較のために
なお,example-cid.pdfのテンプレートは昨年の11月に公開された新しいタイプです. 作成時には以下のコマンドを用いました.
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platex examplc-cid.tex
platex examplc-cid.tex
dvipsk -D 8000 -P pdf -t a4 -u+kochi.map -z -f example-cid.dvi | bkmk2uni > example-cid.ps
ps2pdf13 example-cid.ps
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比較してみてください.
本来A4横向きを作成する場合は,マニュアルによると変換時にオプション指定するのではなくTeXファイルのソースに
\special{papersize=297mm,210mm}
と記述すべきなようですが,私の環境ではこれでは上手く作成できず, dvipsk -t a4で作成したpsファイルをps2pdf13でpdfに変換したほうが 良いようです.
上手く作成できないというのは具体的に何かと言うと,横方向が切れてしまいます.
こちらをどうぞ.
dvipskで作成したもの,
dvipsk -t a4で作成したものです.
比較してもらうと分かると思いますが,用紙サイズの問題ではなく 横方向の倍率が問題のようです.詳しいことはよくわかりません.
prosperのマニュアルによると,「prosperはA4 European paper formatで作成されているので
GhostScriptのオプションとして
GS_OPTIONS="-sPAPERSIZE=a4"を
指定のこと」,と記述されていますが環境変数に追加しても変化はありません.Windows版だからでしょうか・・・.Linux上のprosperについてはまだ検証していません.
dvipsk: both landscape and papersize specified: ignoring landscape
のようなエラーがでるので,他の部分でpapersizeが指定されてる・・・???
今後詳しく整理します.
今のところ,distillerで作成場合でもdvipskで作成する場合でも, dvipsk -t a4と指定しておくのが良いのではないでしょうか・・・.